摂食障害はご本人もつらい思いをしていますが、同居されているご家族を巻き込みやすく、ご家族の精神的社会的負担も大きいことがわかっています。有効な治療法が少ない中、自傷行為、治療拒否、体重・体型・食べ物に関するこだわりの強い行動などが多い患者と、多くの時間を共にする家族は、大きな心理的負担を負っており、多くの研究では家族がうつ症状や強い不安を経験していると言われています。今回ご協力をお願いしているのは、摂食障害患者さんと同居しているご家族(親・養育者)です。
今回の研究結果をもとに、今後、摂食障害患者さんのご家族へのよりよい支援方法を開発することができます。また、ご家族が少しでも精神的に健康になり、家庭でのコミュニケーションが円滑になることで、摂食障害患者さんご本人の病状も改善する可能性が期待できます。是非、ご協力をお願いいたします。
具体的には下記の条件に当てはまる方です。
(→こちらに当てはまらないけれど、研究参加にご興味のある方は直接ご連絡ください。)
この研究では、摂食障害患者さんのご家族に対して、対人関係療法と家族心理教育というカウンセリング技法や考え方をとりいれた遠隔家族支援プログラムをZoomを使って行います。この研究の目的は、遠隔家族支援プログラム行うことは、行わないことに比べて、家族内のコミュニケーションが増え、心理的社会的負担が軽減するかどうかを調べることです。
研究参加にご同意をいただけましたら、研究担当者がコンピューターソフトにより無作為割付を行います。(抽選を行いグループ分けをします。)それによってあなたは、以下のどちらかのグループに割りつけられます。
「すぐに開始グループ」になった方には、全4回の「遠隔家族支援プログラム」に参加していただきたいと思います。「遠隔家族支援プログラム」は来週から開始で、1週間に1回、1回は2.5時間のプログラムです。各回の内容は、摂食障害への対応方法や療養生活についての情報提供を医療スタッフ中心に行い、それに引き続いて他のご家族6~8人と医療スタッフのグループ相談会で日頃の悩みを解決していきます。また、全部で3回のアンケートにお答えいただきます。
①全4回の遠隔家族支援プログラムへの参加(Zoom URLはプログラム開始前日にお送りします。)
②全3回のアンケート(メールにてアンケート先URLをお送りし、インターネット上でお答えいただきます。)
1回目:説明会日
2回目:プログラム終了後
3回目:プログラム終了4週間後
「8週後開始グループ」になった方にお願いすることは、以下の3点です。
①全3回のアンケート(メールにてアンケート先URLをお送りし、インターネット上でお答えいただきます。)
1回目:説明会日
2回目:4週間後
3回目:8週間後
②全4回の遠隔家族支援プログラムへの参加(参加Zoom URLは3回目のアンケート終了後にお送りします。)
アンケートは、サーベイモンキーというアンケートアプリを活用して行います。メールにてURLをお送りしますので、インターネット上でお答えいただけます。
アンケート内容は、全員毎回同じ内容です。内容は、ご自身の気分、サポート状況、傾聴の状況、お子さんの摂食障害症状などを含む101問で、記入には概ね20分程度かかります。
大変申し訳ありませんが、どちらのグループになるかは、抽選で決めさせていただきますので、ご希望に沿うことはできません。また、割り付け後(抽選後)のグループの変更もできませんので、あらかじめご了承いただきたく思います。
遠隔家族支援プログラム参加等で知り得た他の家族の情報などは、参加者以外にはお話にならないようお願いいたします。また、研究の効果を正確に評価するために、研究期間中(3回目のアンケート終了まで)は、新たなサポートグループへの参加などはお控えただきけますようお願いいたします。
研究へのご協力の謝礼として、5000円のクオカードをお贈りいたします。
こちらから見ることができます。
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名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1
名古屋市立大学大学院看護学研究科
052-853-8048